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秩父の長い長いトンネル

埼玉や山梨の山中を走って気付くのは、山々を貫くトンネルが多いこと。

昔できた笹子トンネルや正丸トンネルなどは、交通の要所中の要所に造られ、周辺住民だけでなく通過する大勢の方の生活や仕事に役立つ。しかしその後最近に至るまでに造られたものは、本当に必要なのか疑わしいものも多い。

疑問の代表は雁坂トンネル。全長約6キロ。一般国道の山岳トンネルでは長さ日本一。秩父と山梨を結ぶ。どのような具体的効果があるのかよくわからない。

さて、ここまでは話の枕。行政の公共事業のムダを訴えるのは他所に譲るとして、秩父にはこの日本一の雁坂トンネルの、実に4倍の長さのトンネルが何と2つも実在する。地図はクリックで大きく。

2つのトンネルはこんなに長い

これを書きたかった。秩父の2つの長い長いトンネル。ご存知か?

長さ23キロ。23キロというと、東京駅からだと習志野市、越谷市、国分寺市、川崎市までの距離。上の地図でもおわかりのように、とてつもなく長い。

地図の①が群馬県多野群叶山から秩父市を結ぶ通称KLTルート。地図の②が秩父武甲山から日高市を結ぶ通称Yルート。

これらは石灰石産出現場とセメント工場を結ぶトンネル。長い長い地下トンネルをぶち抜いて、長い長いベルトコンベア数基がせっせと石灰石を工場に運ぶ。

他サイトにわかりやすい説明がある。前者はこちら後者はこちら

大胆だよね。太平洋セメント株式会社と関連会社が自分たちのためだけに造った。

さて。土木行政や許認可のしくみをまったく知らないのだが、一私企業が営利目的だけのために、国土の山中を20数キロもトンネルを掘っていいのか、とか、そもそもトンネルの土地権益はどのように規定されるのか、とか、どこの役所の許認可をどうやって取り付けるのか、とかとか次々と疑問が湧く。

このような疑問をヨソに、毎日毎日ベルトコンベアはせっせせっせと石灰石を運ぶ。ベルトコンベアの幅は90センチ。トラックに積んで道路で運ぶよりも運搬効率がはるかにいいとのことだ。

山全体がまるごと石灰岩でできているがゆえに全山掘り尽くされて消滅する運命の武甲山や叶山の問題(※)はさておき、運搬自体はクリーンで環境問題的にもまったく問題ない。
(※)武甲山の姿は有名だろう、一方の叶山は山頂部分が消滅した。

叶山はこの通り

トンネル本体やベルトコンベアの保守にどれくらいの労力や経費がかかるのか、トンネル自体に固定資産税はかかるのか、などなど、新たな疑問は次々と湧いて止まないが、機械は毎日毎日黙って石灰石を運ぶ。

いずれにせよ、私企業が自分たちだけのために造ったトンネルだ。環境破壊や騒音や公害がなければ文句をつけるところはない。ただただ疑問が未解決のまま残るだけ。実害はまったくない。

こういう実にスッキリしない構造物なのだが、使い道のない自動車トンネルよりは罪が無い。むしろ観光や町興しに利用できるんじゃないかとか思うのだが、いかがなものだろう。

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